〔あおきの葬祭コラム〕第1回:お盆の歴史といわれ、お盆の日付ややり方について

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夏の行事として、昔から大切にされているものが「お盆」です。ただ、「お盆とはそもそもどんないわれがあるのか」「お盆の日付は日本各地で違うって本当?」「お盆は何のためにやるの? やり方は?」などのような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

そんな人のために、ここでは、

・お盆の歴史
・お盆の目的といわれ
・初盆のついて
・お盆の日にち
・初盆とは
・お盆のやり方

について紹介していきます。

<お盆の正式名称は「盂蘭盆会」、606年から始まる>

お盆の正式名称は、「盂蘭盆会(うらぼんえ。盂蘭盆・うらぼんとすることもある)」といいます。盂蘭盆会の名前の由来は、仏教のお経である「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」からきているとされています。

現在では日本全国で広く使われるようになった「お盆」という言葉ですが、これは仏教用語です。釈迦の弟子が地獄で苦しむ母親を助けるべく釈迦を尋ねたところ、釈迦から、「8月中頃(旧暦では7月の中頃)に、徳の高い僧侶が供養することで、母親は救われるだろう」と言ったそうです。実際にこの供養で母親は救われ、往生することができたとされています。

このようなエピソードが日本に伝わり、日本でもお盆が営まれるようになりました。中国から伝わってきた仏教はやがて日本に広がっていきます。606年に推古天皇が行った行事が日本におけるお盆の元祖であると考えられています。

現在のお盆は、広く庶民にも親しまれているものです。しかしお盆の文化が広まり始めた頃は、市民には縁の遠い行事でした。お盆の儀式を行えたのは上流階級だけで、庶民がこの習慣になじめるようになったのは江戸時代のことだといわれています。お盆には欠かすことのできないろうそくがこの時代に安価に普及し始め、それによってお盆の文化も広がりを見せるようになりました。

今ではお盆は、「夏の風物詩」のうちのひとつと考えられるようになっています。また、「お盆」という言葉がそのまま「夏休み」を表すことが多く、日本人にとっては非常になじみ深いものとなりました。

<お盆はご先祖様をお迎えするためのもの>

さて、この「お盆」ですが、これは現在では「ご先祖様に感謝し、ご先祖様に家に来てもらうための行事」と解釈されています。

あの世にいるご先祖様がこの日ばかりは家にやってくるとされているのです。このため、ご先祖様のお迎えをするべく、馬や牛をかたどった食べ物を飾るなどします(詳しくは後述します)。

加えて、「ご先祖様を大切にする」という価値観から、お墓参りやお墓の掃除を行うのが一般的です。

加えて、現在ではこのお盆の時期が、「家族みんなが帰省する日」になりつつあります。現代は昔とは異なり、多くの人が地元から出て、都市で就職しています。そのままそこで家庭を持つ人も多いことでしょう。このような人たちも、大型の連休となるお盆に帰省し、実家でゆっくり過ごします。

これは実家孝行にもなりますし、ご先祖様を家族みんなでお出迎えするということにもつながります。

<お盆の日付は7月もしくは8月>

「お盆はいつ行うか」については、実は地域差があります。

新暦に従い7月に行う場合と、旧暦に従って8月に行う場合があるのです。ただし、現在は8月に行われるのが一般的です。

7月にお盆を行う地方として、東京などの都心部が挙げられます。上でも述べたように、現在は7月にお盆を行うのはごくまれです。

8月にお盆を行うところは全国にあり、「都心部だけが例外として7月に行われている」と考えるとよいでしょう。

このような複雑な日程になったのには、理由があります。

新暦に切り替える際、旧暦で8月とされていた時期は新暦の7月に当たる……という問題が出てきました。7月は農繁期にさしかかる時期であり、農家が非常に忙しい時期でもあります。

このため、ゆっくりとご先祖様をお迎えできない……ということで、後ろ倒しにされたわけです。

このように考えれば、農村に比べて畑が少ない都心部においては「7月に行うお盆」が残ったのはごく当たり前のことだといえるでしょう。

ただ、このような日付は、絶対的なものではありません。地域性がよく反映されますが、ご家族の意向によっても日付は異なってきます。特に、「引っ越したばかりだ」「結婚して相手の家に入った」という場合は、周りの人に風習を聞いておくとよいでしょう。

<初盆の大切さを知ろう>

「お盆」は毎年やってきますし、また毎年丁寧に用意をして過ごす必要もあるものです。

しかしこのような通常のお盆よりさらに、「初盆(にいぼん)」の方が大切にされます。

初盆とは何かを解説していきます。

「初盆」は、「新盆(にいぼん)」ともいいます。どちらの呼び方が正しい・間違っているはないので、どちらの呼び方でも好きな方を使うとよいでしょう。ここでは「初盆」の呼び方をとります。

初盆とは、「家族を亡くしてから訪れる最初のお盆」を指し、特に大事にされるものです。

ほかのお盆とは異なり、比較的多くの人を招いて行います。故人の友人なども呼びましょう。

初盆は、少し特殊なかたちをとります。なぜなら初盆は、「人が旅立った日によって、行われるタイミングが異なるもの」だからです。

お盆の行事は、「家族が旅立ち。忌明けを迎えた後の初めてのお盆」を指す言葉です。このため、2019年の7月(地域によっては6月)の終わりくらいに旅立たれた場合、2019年の8月(地域によっては7月)は初盆となりません。仏教の場合は、基本的には49日を忌明けとするからです。35日で忌明けとする場合もありますが、この場合でも、まだ忌が明けていないことになります。

そのため、2019年の7月(地域によっては6月)の終わりくらいに旅立たれた場合、初盆となるのは2020年の8月(もしくは7月)です。

初盆は、家族だけでなく、僧侶や親族、また故人と親しく付き合っていた人も呼ぶため、この「日付の違い」は間違わないようにしなければなりません。

<お盆の準備と手配>

お盆の準備は、しっかり行っておく必要があります。なおここでは主に新盆のときのものを紹介しています。

【事前準備】

1.日付の候補を決める

ご僧侶さまのスケジュールが空いているとは限りませんから、複数の候補日を用意しておく必要があります。

2.ご僧侶さまとの打ち合わせ→日付と場所決定

ご僧侶様と話し合い、日程を決めます。お盆の時期はご僧侶様も忙しいので、最低でも1か月前には用意にとりかかりましょう。

同時進行で、食事の場所も決めていきます。

3.招待状を出す

参列してほしい人に招待状を出します。出欠の連絡は〇日以内に……と伝えておきます。

4.返礼品を用意する

特に初盆では、多くの人がご挨拶の品を持ってきてくれます。それに対する返礼品を用意しましょう。デパートなどでも購入できますが、葬儀会社に相談もできます。

5.お布施を準備する

お布施を用意します。

【当日までの準備】

1.掃除する

仏壇を掃除し、部屋もきれいにしておきます。

2.道具類を用意する

精霊馬(キュウリに足をつけたもの。馬をかたどっている)と精霊牛(ナスに足をつけたもの。牛をかたどっている)を用意します。来るときは馬で早く来てもらい、帰るときは牛でのんびり……という気遣いです。

また、盆提灯を使う場合はこれも用意します。参列者が迷子にならないようにするために、外に飾るものです。

また、お供え物も用意しましょう。花や果物、野菜、ロウソクなどです。

当日はご僧侶様と参列者を招き、法要を行います。その後お墓参りを行い、最後に会食をとります。

なお、「すでに故人が旅立ってから10年以上経っている」などの場合は、ご僧侶様を呼ばずに行うこともあります。

お盆は非常に重要な行事です。
しっかりと要点を把握して、丁寧に執り行いたいものですね。

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